老化のスピードを遅らせる?

「元気で長生き」は誰もが望むことです。でも、だれにでも自然に「老化」は訪れます。老化は病気ではないので、治すことはできませんが、体力を維持して個々の老化のスピードを遅くすることは可能なのです。

低栄養と体力低下の関係

「年を取ったら、肉や魚はあまり食べなくてもいい」「メタボにならないように、肉と油は食べないようにしています」「粗食が健康にいい」
それは本当ですか?

健康な身体を保つためには、毎日の食事からバランスよく栄養素を摂ることが大切です。低栄養(健康的に生きるために必要な栄養素が不足している状態)は、体力の低下を招き、その結果、疲れやすくなることもあります。「疲れるから」と動かなくなると、「お腹がすかない=食欲がなくなり」ます。そうすると、ますます食事量が減り、必要な栄養が不足する「低栄養」を助長することになってしまうのです。

疲れるのも、食欲がなくなるのも、「歳をとったんだからしょうがない」と思っていませんか?
また、「私は太っているから、低栄養なんて関係ない」と誤解していませんか?

太っていても、毎日の食事の栄養バランスが悪ければ、実は、こんな悪循環に陥っている可能性もあるのです。このように、高齢者にとって「低栄養」は老化を早める原因となることを知っておきましょう。


栄養バランスの良い食生活を実践することと、筋力を落とさないように運動すること、この二つを組み合わせたプログラム「テイクテン!®(TAKE10®)」をしっかり実行することで、右図のような良い循環を目指しましょう。